ビストロ Le Ballon オーナーシェフのブログ

足立区綾瀬のビストロ Le Ballonです。このブログを通じて沢山の方に Le Ballonに興味を持って頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。

Ribeauville et Riquewihr

早朝から慌ただしい1日であった乗車する予定の電車が遅れたらしく、間違えて隣りの電車に乗ってしまう、ここで予定を一から作り直す事を余儀なくされる。

 

セレスタからリボーヴィレに行く予定だったが違う電車に乗った為、次のバス迄2時間半待たなければならなかった、仕方なく予定変更でセレスタからオークニクス城に行く事を試みる、今日行くリボーヴィレはバスが1時間から2時間置きにしか無いので一度の乗り遅れで大変なミスになる。

 

ただ幸いフランスは陽が落ちるのが遅いので、時間を気にしなくてもなんとかなるのである。セレスタでバスを待つが、時間になってもバスが来ないので時刻表を見ると、なんと今日は運休日だった、シーズンにより毎日運行したりしなかったりマチマチで運悪く今日は運休日にあたってしまったのだ、仕方なくセレスタからコルマールに向かいそこからバスに乗る事に決める、ちょうどその時こんな田舎町にも関わらず日本人の親子に出会う、年齢は息子さんが私より3から5上でお母さんが恐らく70を過ぎてるだろうか?目が合うと息子さんは私に話しかけて来た。

 

その親子も目的地はオークニクス城だったのだが、中々バスが来なくて立往生してたらしい。その親子は行き先を悩み考えていたので、折角来たのだからコルマールに行かないては無いと思い、私はコルマールをお勧めし、コルマール迄電車を共にした。

 

そのお母さんには、おかげで時間を無駄にしなくて済んだと非常に感謝されたが、ここ数日間、異国の地で久々に誰かと満足にコミュニケーションを取れなかった私にとってそのお母さんと話せたのはとても嬉しかった。その方はこれから向かうディジョンやリヨン等に滞在してたらしく、その土地であった色々な話しを聞かせてくれた。

 

コルマールに着くとその親子とは別れ。リボヴィレ行きのバス停に向かうと11時10分に出発で約1時間待つ事になった。時間になりバスの中に入ると車掌さんに行き先を告げてお金を払うと言うシステムだった。遂に念願のリボヴィレに到着するワクワクでしょうがなかった、

f:id:jimiwoodstock:20170503061834j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503061833j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503061842j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503061912j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503061929j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063012j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063015j:image

 コルマールとの違いは家の色がよりカラフルになり、可愛いらしく、観光客がより少なく。村全体がのどかで小さいのでより周り易い印象であった。

 

このリボーヴィレという村はヴォージュ山脈の麓に位置し特急クラスのワインを産する村なのだ何処の場所を撮っても絵になり、まるで中世にタイムスリップしたかのようだった。お昼になると、今日の目的の郷土料理タルト ド オニオンが食べれる店を探す。

 

パッと見の印象でなんか美味しい物を出してくれそうなので、お昼はそのお店でlunchを取る。注文は白ワインのピノグリと

f:id:jimiwoodstock:20170503063021j:image

タルトドオニオン

f:id:jimiwoodstock:20170503063535j:image

とタルトフランベにした、

f:id:jimiwoodstock:20170503063025j:image

タルトド オニオンは昨日のキッシュの倍の量でフランスではこの量がスタンダードらしい。タルトフランベは2日前食べた店と同じで円形であった。両方とも味は可も無く不可も無くであった。

 

15時を回ると次の村リクヴィールにバスで移動する。
バスを停留所で待つと5分遅れてバスは到着した。フランスでは非常にバスの時間はアバウトなんでハラハラさせられる。リクヴィルに着くなり広大な葡萄畑を眺めてから

f:id:jimiwoodstock:20170503070003j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503070006j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503070016j:image

村に入ると大変感動した。一つ一つのお店のデコレーションやら壁の色やらカラフルで大きな感動を覚える

f:id:jimiwoodstock:20170503063548j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063632j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063656j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063703j:imagef:id:jimiwoodstock:20170503063728j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503063643j:image

 この村はズバリお店作りのヒントの宝庫であるこの場所だけで500枚以上は写真に収めた。18時50分の電車でストラスブールに戻るとホテルに荷物を置いて明日のディジョン行きの切符とアルザス地方最後のご飯を食べる店を探す。

 

正直4日も同じ場所に寝泊まりすると愛着が湧き移動する事に寂しさを覚える。最後の食事の場所は地元に根差した昔ながらのブラッスリーを選らんだ、ここでは豚のスネ肉のブレゼがお目当てだったのだ、この豚のスネ肉は恐らくドイツの影響を受けてる料理で、ドイツではアイスヴァインとして有名である。ここのアイスヴァインのブレゼが最後の食事を飾るのに相応しい凄い料理だった。それはまるでマンガの原子人が食べる骨付きのマンモス肉のようにガッツリで付け合わせのポテトもグリーンサラダも有難い食いしん坊盛りだ

 

ザ街の定食屋という具合にこれこそ私がやりたいお店のスタイルだ!!!

f:id:jimiwoodstock:20170503064236j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503064242j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503064308j:image

f:id:jimiwoodstock:20170503064332j:image

これでパンも付いて16.9Eは嬉しい

味の方は脂身が少ないので量の割にサクッと食べれた、このアイデアは頂きだ!

店を見るとお客様はみんな50オーバーにも関わらずガッツリな肉料理を残さず食べてて、さらにガッツリなデザートを食べて、どうやらみんな胃袋は元気らしい笑、しかし最後の食事を飾るのに相応しい店だった。4日間滞在してアルザス地方の様々な魅力の虜になってしまった。

 

次いつ行くかは分からないがその時はもっとアルザス地方の事を勉強して行きたい。貴重な時間だからこそ、様々な事を理解したかったが、私が知るアルザス地方の情報が乏しかったからだ、ただそれが無いにしても、非常に充実した4日間だった。

 

今日の一曲

華麗なる大円舞曲(ショパン)/

フジコ ヘミング

https://youtu.be/MK2pbvKw82o